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Little Hamada Jewel

by hamada tamon / 濱田多聞

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1.
2.
足跡を塗りつぶした雨が乾いたなら 冷えた足元を温める 石油を買いに行かなくちゃ 見当たらない上着 薄手のシャツが寝返りを打った 手元には止まったままの腕時計 いろんなことを知っているんだ それだけなんだ それだけなんだ 耳元に取り込んだ盤起こしの欠片たち 人知れず生まれた愛や弱みが音を上げる 見当たらないということは 君が居た証拠なんだ 口元から溢れそうな噂話 いろんなものを集めているんだ それだけなんだ それだけなんだ 名前を名乗る勇気 体格のいい友人 冷たい椅子の足 割れたケースとCD それだけなんだ それだけなんだ それだけだ それだけだ
3.
硬い地面に 強く膝を打つ 元に戻らない 右のハンドル 回転 死ぬほど怖い映画のように 身に覚えのある知らせが 耳の奥にある 壁に貼られた 去年のカレンダー 日付をまたいで 鳥が飛んでいく 回転 死ぬほど普通でいられるのなら 身に覚えのある寒気は 誰のものになのか 回転 死ぬまで目の前が前であれば 身に覚えのある景色を辿り家に戻る 知らないうちに 伸びる爪を切る 時間を気にする 回転 ねじが緩む
4.
いまひとつ 繋がらない 行き違いを走り書き チラシの裏側に 駄菓子の粉が 降りかかる 仲の悪い 彼や彼女 右も左も関わらない 言葉の裏側が 跳ね返って 負荷がかかる 過度な娯楽を超えてくれ 大事なことを教えてくれ 素っ気無く 忘れてしまう 映画や詩やベースライン 軽く思い出せるように 軽くおもい重ねるように 世界の娯楽を思い出せ 大事なことを思い出せ
5.
6.
あらゆる闇と健康 まるで牛乳&タバコ 昔のことが気にかかると 今が素通りする あらゆる闇と健康 馴染めない顔と喫煙所 傍にあることを遠ざけると 煙が目に染みる 眠そうで寝ない 頭を上手に動かして お金のことを 考えてILL あらゆる闇と健康 切り分けられた保険料 夏が夏らしく終わらない 薬局で米を買う 眠そうで寝ない 身体を大事に動かして 働くことを 考えてILL あらゆる闇と健康 目に留まることのないオークション 置いて行かれた気分はまだ 転売されていない
7.
弾を込めて 役目を終えた馬の背に 銃の先を押し当てる 慎重に機械のように ドアを叩く ハートに火をつける あなたのカギは壊れている 思い出す去年の歯の痛み そっと優しく わたしを捨てる 何事もなく あなたを許す 吐き捨てるように わたしを捨てる 車を止めて あなたに気をかける 絶え間なく手を付けてしまう 嗜好品は味気ない あとがない 優しい壁に守られて 作り話を聴いてもらう もう少し元気よく 踊れたのなら わたしを捨てる 疑いもなく おまえを許す 心を込めて わたしを捨てる 小さな出来事がそこかしこで生まれる 警察が連れてくる何気ない昨日と わたしを捨てる
8.
9.
もし今が16だったのなら 煙草はやめられるのか 読み終わった本の題はなんなんだ もし今が16だったのなら 未来を塗り替えようか 動かぬ証拠を動かして 足が無料で歩いてくれるうちに 重力を連れ添って君を訪ねてみよう もし今が16だったのなら お酒のせいで夜の闇が見えづらいと 思う前に味がわからない もし今が16だったのなら 未来を動かせるのか 手塚の漫画じゃあるまいし 足が無料で歩いてくれるうちに 重力に抗って時計を巻き戻そう あの頃嫌いだったものは 今でも大嫌いだ 深夜のBeat UK それがお気に入りだった もし君が16だったのなら 速い車で狭い道を 走るような大人にはならないで
10.
ソファーで寛いで今にも眠りそうな 君は昔より力が強くなったんだ 名前を貸してくれ 物語の筆を進ませるために リバプールの風になったことにしたい イクシーヌが足りないJohn Doeを名乗るには 名前を貸してくれ ペーパーバックの変わった一章のために 天国から締め出された犬のように いくら泣き叫んでも 自分の声が聞き取れない よく知る人の背中がぼやけて見える 神を由来とする名が死ぬまでついてくる あまり他にはない顔と鏡がぶつかる 名前を貸してくれ 君の名を呼ぶ声が出なくなる前に 名前を貸してくれ
11.
夜の時間に目を見開いて顔の輪郭を確かめる 思ったよりも早く場違いな夜明けが近づいてくる 頭数の少ない天使が パーカーの紐を引っ張った パーカーの紐が抜け落ちた 考える代わりになるものが俺の指先から離れない 謎めいてもいない他人事に気を取られて日が暮れる 暗さに目が慣れてきたら パーカーのフードを被った 表情が黒く覆われた 遠ざかろうとする 感覚を抱き寄せる 逃げ出さずにはいられないが 人間には 翼がない 互いを映す沈黙の中弓なりに想いが曲がっていく 愛したものを憎むと思いがけない風が吹いてドアが閉まる 休止のボタンに指が届きそうだ パーカーの写真を撮った 場所は土で覆われた パーカーを羽織って出かけた 背中には 翼がない
12.
目の前にちらついた雪が睫毛に降り積もった 報告されることのない祈りについて考えている 壁を覆う蔦のように 夜が空の色をゆっくりと隠そうとする 最後の家に灯りが点くなんて 二階の窓はまだ黒く塗られていなかった 見当たらないということは君が居た証拠なんだ 一人づついなくなるこの場所を街と呼ぶべきなのか 屋根に伸びる蔦のように 山の向こうにゆっくりと月が昇る 最後の家に灯りが点くなんて 二階の窓はまだ黒く塗られていなかった 川沿いにただ一つだけ 四角い家が建っている 最後の家に朝日があたるなんて 二階の窓はまだカーテンが閉じられていた ここにいるということは取り残されただけなのか 天気のせいで痛くなる傷跡が増えただけなのか
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14.
底の浅い水面に足を踏み入れたら そのままずっと時間が過ぎていくばかりで 気がつけば8月になっていた 山の向こうがゆらゆら揺れている 苦しかった頃は 川の流れが恐ろしく速く見えて 音楽も優しく聞こえてきたのに 今はもう身体が震えることもない 昼間は脳を薬で動かして 夜は夜の怪しげな雲を見ながら 脳内の飲み屋で流しを待っているのに 太った雨音が屋根に跳ねるだけだった 苦しかった頃は 川の流れが恐ろしく美しくて 音楽も悲しく聞こえてきたのに 今はもう涙が溢れることもない 見たこともない 鳥がふいに現れると 身体をからかうので 僕は川辺で石を投げつけた 年を取るたびに身に着けた知識の木から すべての実と葉がひらひらと落ちてしまった 平日が休日を殺しにやってきても 遊び方がわからないからどうでもいいぜ なぜだか去年より頭の中が寒いんだ
15.
I forgot the lyrics.

about

Unreleased 15 tracks Collecition 2001-2021

Hmd-007

Download Bonus: PDF with full track descriptions、Several different color jackets

未発表曲のデモや既発曲のバージョン違い、意図の見えないインスト、20年前にカセットMTRで録音したポップソングなど全15曲を収録した編集盤。ダウンロード特典として作者本人による全曲解説PDFと色違いのジャケット画像が付いてきます。

This compilation album contains 15 songs, including demos of unreleased songs, different versions of previously released songs, some instrumentals, and songs recorded on a cassette MTR 20 years ago.

credits

released October 7, 2022

all songs written and played and recorded by hamada tamon

mastered by hamada tamon and LANDR AI(#9,#12)

cover design by hamada tamon

license

all rights reserved

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about

hamada tamon / 濱田多聞 Sendai, Japan

singer-songwriter from sendai city.

started in Feb 7,2007

his name was the hamadayama!

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